日本商工会議所の簿記検定３級に合格したので、その体験を書こうと思います。
Contents
前提条件
- 理系のため、学生時代に簿記の学習経験はなし
- 仕事でも経理関係の仕事は一切なし
以上の経歴のため、簿記の仕分けなどの用語は全て初見の状態でした。
勉強期間（時間）
期間は2023年11月から2024年１月までの約３か月でした。
時間だと平日１時間、休日３時間程度だと思います。
勉強方法
サクサク身につく！日商簿記３級テキスト＆問題集
まずはこちらの本で簿記３級の基本を勉強しました。
かわいらしいクマのマンガとイラストがあったので理解しやすいかと思いましたが、
簿記経験ゼロだったため、本を１周しただけでは理解できませんでした。
まずは少しでも知識を入れることが重要と思います。
スッキリうかる 日商簿記３級 本試験予想問題集
この本が一番効果があったと思います。
CBTに何度も落ちた私ですが、この本の問題に似た問題がCBTに出ていたので、この本と付属のweb模擬試験を完璧にできるようにすると良いと思います。
特に、簿記３級ではテキストで勉強した基本以外に「この場合はこうする」というようなイレギュラーパターンを覚える必要があるのですが、この本にはCBTで出るパターンもだいたい網羅されているので、この本をやりこむことが得点につながります。
Study Pro
こちらのサイトでも学習と演習を行いましたが、私はあまり役に立ちませんでした。
理由は以下です。
- 私はすでに別の本である程度簿記の知識があった
- 演習問題がCBTとはそこまで似ていない
戦略
簿記３級は合格が70点以上なので得点戦略を考える必要があると思います。
他の検定試験はほとんど60点以上で合格なので、全体をなんとなく理解できていれば合格できる感覚ですが、
簿記３級は70点なので、全体をある程度精度高く理解する必要があります。
得点
私の目標得点は以下としました。
- 問題を解く順番は、第一問→第三問→第二問
- 第一問を15分で解き、42点獲得
- 第三問を30分で解き、30点獲得
- 第二問を残り時間で解き、5点獲得
第一問は一番得点が大きいかつ難易度が低いので、42点は取りたい。
第三問は時間はかかるが部分点も多いので、部分点をかき集めて30点を目標。
第二問は問題のパターンが多いかつ問題によっては手も足も出ないことがあるので、最低でも５点取れれば良し。
内容
第一問は振替伝票が理解できないので捨てます。
第三問は貸借対照表と損益計算書だとラッキーです。
精算表は勘定科目が貸借対照表と損益計算書のどちらに入るかを自分で覚える必要があり、難易度が上がるので来ないことを祈るしかありません。
また、決算整理事項にたまに理解不能な日本語の文章が出てきたらその仕分けは捨てます。
例えば、「受け取り手数料が50,000円だが、そのうち80,000円は何々だったが記帳漏れで～」というような残高試算表の金額を超えているのに内訳を説明してきたり、
「過去、備品を購入し、現金で何円払って、何円が未払で～」という、どこまでが過去で、どこまで記帳済みなのかが理解できない文章があるので、私は諦めてその仕分けは捨てます。
第二問は複数帳票があった場合「損益と前期繰越、次期繰越をそれっぽく書く」ということを覚えておきます。これ以上は理解できないので勘で解きます。
結果（考察）
- 第一問45点
- 第三問24点
- 第二問10点
で合格できました。
第一問は苦手な振替伝票が出なかったので満点を取れたのだと思います。
第三問の精算表の問題でした。なんか「売上原価の勘定科目を使え」みたいなことが書かれていましたが理解できなかったので無視して解き、なんとか耐えて24点でした。
第二問は複数帳票の穴埋め問題と、文章に適切な語句を選択する問題でした。
まずは画面下半分の文章問題の適切な語句を勘で選択し、
画面上半分の複数帳票の穴埋めに取り掛かりましたが、
意味不明だったのでとりあえず「前期繰越」と「損益」、「次期繰越」を入れておきました。
まとめ
日商簿記３級は世間的には簡単な資格と言われているが、
個人的には応用情報ぐらい難しかった。
